【開催報告】教養教育共同化科目「京都学事始 ―近代京都と三大学―」展覧会・シンポジウムを行いました。
このたび、京都三大学教養教育研究・推進機構では、今秋開講した三大学教養教育共同化科目「京都学事始 ―近代京都と三大学―」の一環として、展覧会とシンポジウムを開催し、3大学の学生をはじめ、高校生や各大学の卒業生、府民の皆様など多くの方々に足を運んでいただきました。
9月22日(月)~10月24日(金)の約1ヶ月間、京都工芸繊維大学美術工芸資料館を会場に、展覧会「京都学事始展 ―近代京都と三大学―」を開催し、期間中1,600名余りの方々に御来館いただきました。開催初日には、資料館正面玄関前にて、オープニングセレモニーを行い、資料を提供いただいた各大学の卒業生の皆さまにも御出席いただき、三大学学長によるテープカットを行いました。
会場では、三大学が所蔵する歴史資料や美術工芸品、教材や生徒作品などを中心に約100点を、〈Ⅰ 近代京都と三大学〉・〈Ⅱ 三大学の歴史〉・〈Ⅲ 学びの場としての三大学〉の三部に分けて紹介し、近代京都の歩みと各大学のなりたち、歴史との関わりを展観しました。
また、10月18日(土)には、共同化科目の講義としてシンポジウム「京都学事始 ―近代京都と三大学―」を京都工芸繊維大学センターホールにて開催し、一般にも公開して実施したところ、受講生をはじめ、各大学の教職員や卒業生、府民の皆様など約120名に御参加いただきました。基調講演の講師には、三大学教養教育運営協議会の委員であり、古典の日推進委員会・琳派400年記念祭委員会ゼネラルプロデューサーとしてご活躍の山本壯太先生をお招きし、京都で過ごされた学生時代や、NHKで大河ドラマなどを制作されていた頃のエピソードなどを交えながら、京都という街の魅力と独自性や、京都で学ぶことの意義などについて御講演いただきました。
パネルディスカッションでは、山本先生に加えて、共同化科目の担当教員の井口和起氏(京都府立総合資料館顧問)、宗田好史氏(京都府立大学教授)、並木誠士氏(京都工芸繊維大学教授)、八木聖弥氏(京都府立医科大学准教授)も登壇し、三大学と京都の関わりやこれからの方向性について、歴史的、現代的視点の双方から意見交換が行われました。