明治150年京都創生フェスティバル 企画展示
「明治時代の図案のつくり方-京都高等工芸学校の図案教育」、「明治期における四大学 ~その歩みと近代京都の発展への貢献~」の開催について
10月6日(土)に京都学・歴彩館や教養教育共同化施設「稲盛記念会館」周辺で開催される、「明治150年 京都創生フェスティバル」に関連する企画展示を、以下のとおり開催しておりますので、是非ご覧下さい。
・特別展示「明治時代の図案のつくり方-京都高等工芸学校の図案教育」(京都工芸繊維大学)
【期間】平成30年10月2日(火)~14日(日)(10月8日(月)、10日(水)は休館)
【場所】京都学・歴彩館1階 京都学研究室
明治時代のはじめ頃、京都の陶磁器、漆器、染織などの工芸品は輸出が好調でしたが、明治の中頃には低迷し、海外の博覧会で作品が旧態依然と言われるなど、デザインの改良が求められたことから、工芸品を作るためのアイデアを描いた下絵である「図案」の改良が叫ばれ、工芸団体が結成されるなど、新たな工芸品づくりが試みられていました。
このような動きを背景に、ヨーロッパにおける新しいデザインの動向を展望し、それを京都の工芸界に伝え、伝統工芸の近代化を支援するために、工芸の官立学校として、京都工芸繊維大学の前身のひとつである「京都高等工芸学校」が明治35 年(1902)に設立されました。
今回の展示では、京都工芸繊維大学の美術工芸資料館が所蔵する、京都高等工芸学校の生徒が明治期などに作成した、工芸品等の図案の実物を展示し、当時の図案教育や研究の様子をご覧いただけます。
・明治期における四大学 ~その歩みと近代京都の発展への貢献~
【期間】平成30年10月1日(月)~12日(金)(10月7日(日)、8日(月)は休館)
【場所】教養教育共同化施設「稲盛記念会館」1階玄関ホール
明治維新後の京都は、都の地位を失い、人口が3分の2に減少するなど、大きな危機に直面していましたが、当時の人々は、人材育成や産業振興に力を注ぎ、近代的技術や制度の導入を積極的に行い、産業・経済の衰退を乗り越え、今日の京都の礎を築きました。
京都工芸繊維大学、京都薬科大学、京都府立大学、京都府立医科大学の4大学は、明治期から昭和初期にかけて、京都の地で誕生した6つの学校や機関がその母体となり、京都における人材育成や産業振興、医療の提供等に貢献し、時代の波を乗り越え、今日まで歩んできました。
今回の展示では、明治期における京都衰退の危機を乗り越えるため、人材育成や産業振興などに貢献してきた4大学のこれまでの歩みや現在の研究内容をパネル展示でご紹介しています。