背景
地球環境の危機や一地域の変化が全世界の人々に影響を与えるほどのグローバル化の進展により、社会全体の枠組みが大きくかつ急激に変化している。
加えて、東日本大震災は多くの尊い命を奪い、生活や産業に深刻な打撃を与えるとともに、それに併発した原子力発電所の事故は暮らしとエネルギーの問題を投げかけるなど、国民全体が幸福感や社会関係のあり方を深く問い直す状況が広がっている。
また一方、被災地では、住民同士の助け合いや国内外からのボランティアによる救援・復興活動が展開されており、「人を思いやる心」や「人と人との絆の大切さ」が再認識されている。
取組コンセプト
国公立三大学の教養教育カリキュラムを「共同化」し、それぞれの大学の特徴・強みを生かした質の高い、「新しい時代の要請に応じた教養教育」を実施する。
人材養成の目標
次の1~3を備えた人材を養成する。
- 異なる価値観や視点を持つ他者と協働する力としてのコミュニケーション能力及び相手を思いやる心
- 自ら問題を発見し、それにコミットするとともに、「正解」の存在しない問題についても、学際的な視点に立ち、多様な見解を持つ他者との対話を通して自身の考えを深め、解決に向かって行動する能力
- グローバルな局面で、文化や言語を異にする他者と交流し協働する能力