京都三大学教養教育共同化とは

時代が求める新たな教養教育の構築

pict1 京都工芸繊維大学、京都府立大学、京都府立医科大学の京都三大学は、それぞれ 100年を超える歴史の中で個性ある学風を培い、京都、日本、そして世界で活躍する人材の育成を行ってきました。 京都三大学では、それぞれの教育理念を基本にしながら、3大学が共同することによって、時代が求める新たな教養教育を構築していくため、平成26年度から全国初となる教養教育共同化をスタートしています。共同化によって3大学の学生交流が促進され、下鴨・北山地域における新しい学生のライフスタイル、大学像が構築されることも期待しています。

共同化の趣旨

 変化の激しい今日にあって、時代が求める新たな教養教育を構築していくため、次の3点をねらいとして取り組みます。

  1. 三大学は個々には規模が小さく、各大学で提供できる科目には限りがあるため、各大学の強みと特徴を生かした科目を提供しあい、学生の科目選択の幅を広げ、学修意欲を一層高めること
  2. 文系、理工系、医学系の専門分野や将来の志望の異なる三大学の学生が授業で混在し、多様な視点や価値観を交流して、一緒に学ぶ学修空間を創り出すこと
  3. 学生間の交流や討論、共同学修が進むよう学生参画型の授業を広げていくこと

 

教育の目標

 グローバル化や少子高齢化の進展など課題が山積する中で、多様な事象に関心を持ち、総合的に物事を観察し、的確に判断できる能力と豊かな人間性を持つ人材の育成を目指して次の3点から取組を進めます。

  • A 人文・社会・自然諸分野の学術体系を俯瞰しながらこれらの基礎を幅広く学習し、学術への高い関心を育てる
  • B 世界の人々の多様な生き方を感受し、人としての豊かな感性や倫理観を拡張する
  • C 日々社会に生起する種々の問題において、真理や正義を探求する議論に習熟する

 

取組内容

  1. 京都三大学のリベラルアーツ系科目の共同開講 

     共同化4年目の平成29年度は、共同化科目として、講義方式69科目(人文系25科目、社会系21科目、自然系23科目)、リベラルアーツ・ゼミナール11科目(人文系4科目、社会系5科目、自然系2科目)の計80科目を開講します。  これらは3大学いずれの学生も自大学の授業として履修でき、科目選択の幅が大きく広がり、諸分野をバランス良く履修することができます。また、大学間の移動などを考慮し、学生がより受講しやすいよう、月曜日に集中して共同化科目を提供しています。

  2. 京都学科目の開講 

     京都という地の地域的、歴史的、文化的特色を活かした「京都学」の授業を行います。三大学にまたがる学問分野の広さと、各大学の専門性の強みを生かした多様な京都学を15科目開講します。

  3. リベラルアーツ・ゼミナールの開講

     学生同士が交流し、共通のテーマで対話し議論する力を育むことをねらいとした少人数のゼミナール科目です。考え方や学び方の基礎力を培うゼミナールやグローバルな視野を広げるゼミナールなど11科目を開講します。

  4. 単位互換科目の充実

     三大学では、教養教育に関する幅広い科目が履修できるよう平成19年度から三大学教養教育共同化単位互換制度を実施しています。共同化科目と併せてより一層学生の豊かな学びが育めるよう、平成29年度は38科目(京都工芸繊維大学9科目、京都府立大学26科目、京都府立医科大学3科目)に充実し、月~土にわたって各提供大学で開講します。

  5. 取組の展開 

     学修状況や授業の成果、学生からの要望等を踏まえつつ、科目の拡大等共同化の更なる展開に向けて検討を進めます。また、講演会やシンポジウム等を開催することによって学外に向けて取組状況をお知らせするとともに、生涯学習の機会としても提供していきます。